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自己分析は最強の就活スキル

自己分析をせずに就職活動をするめるということは、地図も食料も持たずに宝探しに出かけるようなものです。就職活動における自己分析とは、過去の自分の経験のふりかえりを通して、自分自身を深く理解する作業で、内定を勝ちとるための最強アイテムといえます。自己分析では、過去の経験から「何を学んだのか」をプロセスもいっしょに整理します。
企業の採用側としては、「何を経験したか」や「成功か失敗か」といった結果ではなく、何をどのように経験したのか、その経験を今後どのように活かそうとしているのかを知り、学生の行動や思考、価値観などが自社の求める人材像と一致するかを測っているのです。


自己分析の方法


自己分析は次の手順で行います。方法にはさまざまありますが、まずは、自分の経歴をふりかえります。キャリアプランを「仕事」と捉える方が多いのですが、実はみなさんが生まれてから今まで、そして将来の自身の経験の積み重ね方を考えるもので、キャリアプランを描くことは「有意義で幸福な人生(Quality of Life,以下QOLといいます)」を過ごすために、すべての人にとって必要なことです。キャリアプランを描くにあたって、次の3つについて考えます。
1.何ができるか
2.何をしたいか
3.何をすべきか
キャリアプランは、今までの歴史と将来の経験の積み重ね方ですから、仕事の経歴に限りません。就職活動をしている方、進学する方、就職をせず夢を目指す方など、キャリアプランは千差万別です。

「できること」、「したいこと」、「すべきこと」


私たちは、自分のキャリアプランを考えるとき、人生の転機や節目のときに、絶対に譲れないもの・・・つまり、信念や欲求があります。船のいかりのことを、英語でアンカーと言いますが、自分のキャリアについて、選択を迫られたときに、絶対に譲れないと考える要因のことを、船のいかりになぞらえて、キャリア・アンカーと言います。

キャリア・アンカーには、チャレンジ、社会貢献、技術的・専門的能力など全部で8種類の要因があり、人それぞれ何かを大切に思い、絶対に譲れないものとしています。その、絶対に譲れないキャリア・アンカーを決定するのに、「できること」、「したいこと」、「すべきこと」の3つの側面があります。この3つは、キャリアを決定する時の判断材料になります。ひとつ目の何ができるか、自分の得意なこと、それから、自分の才能とか能力などについて考えます。ふたつ目の何をしたいかは、自分の好きなこと、時間を忘れる程、没頭できることがあるかなどについて考えます。みっつ目の何をすべきかは、どんな時に存在意義を感じるか、自分の価値観、こだわりなどについてを考えていくのです。

(第5回に続く)



【参考文献】  『Career Anchors and Career Survival』  Edgar.H.Schein
【関係ワード】「若者の未来のキャリアを育むために~若年者キャリア支援政策の展開~」(若年者キャリア支援研究会報告書)  厚生労働省平成15年9月19日

2012.5.1  長野知鶴  (キャリアコンサルタント|人事・人材開発|教育研修|産業カウンセラー)


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